ジュニアサッカーにおけるリフティング考察

よくネットで見かける、「海外ではリフティングは重要視してない」、「リフティングが上手くてもサッカーは上手くなれない」というのを見かけるが、はたしてそうなのか?

自分の考えではそうとは言い切れないと思っています。スター選手といわれているネイマールアザール、メッシ、C・ロナウド選手などは決してリフティングが下手ではないし、むしろ上手いと思います。それは、練習の中で培ったものかそれともリフティングの練習をしていて培ったものか分かりません。そうなると、正に卵が先か鶏が先かになってしまいますがどちらにしろリフティングはやはり、必要不可欠だとと思います。

リフティングで養われる事は、足のどの部分に当たったらボールはどう動くとか、トラップでもこの時はどこでトラップすれば良いかが、養われると思っています。普通のリフティングが出来るようになったら、インサイド、アウトサイド、インステップ、腿、踵、すね、片、頭で出来るように質を上げていければ良いと思っています。

出来ないよりは、やはり出来たほうが良いと思います。

ジュニアサッカーにおけるドリブル考察

子供達の練習を見てて最近感じた事。ドリブルの本質って何だろうか?ボールを取られない事、抜く事、ゴールまでボールを運ぶ事、どれも大事な事ですが一番大事なことはなんだろうか?

目の前の相手を抜く事だけ?取られないようにするだけ? 大事なのはボールをゴールに運ぶ事。ですが、ボールをゴールに運ぶには相手に取られないように運んで、抜かなければなりません。そこで一番大事なドリブルの本質とは、

  ” 相手の背中(裏)を取る ”

事ではないでしょうか?(各々、考え方があるので絶対ではありませんが・・・)

目の前の相手を抜く事、取られないようにする事だけに拘らず常に相手の背中を取るためにはどうしたら良いのかを考えさてやるべきではないかと常日頃思ってます。

ジュニアサッカーの試合

1ヶ月くらい前にあった試合を見て感じた事。外野の野次と偽コーチの指示・・・。

・外野・・・子供のプレーに少しでもミスがあれば、罵声。わけわからん指示出し。

・偽コーチ・・・子供達が挑戦した失敗を烈火のごとくダメだし。兎に角ああしろ、こうしろしか言わない。(この偽コーチは勝手にベンチに居座ってる輩)

なんやろ見てて腹が立つことばかり。偽コーチの口癖 「広い所に運べ」。

しっかりと試合の現状見てへん。ボールホルダーの子の周りに何人敵がいるんよ、ガッチリ

囲まれとるで。練習でやってない事は、簡単に試合で出せれないんよ。だけど、その子は

ドリブルで突破しようとしてる。取られてもすぐ奪いに行ってるで。挑戦しての失敗はその子の

伸びしろに後々大きく影響してくる。挑戦する事や、失敗する事を恐れていては何も進展が

ないんよ。もう少し自由にやらせてみたらえぇんよ、1+1が2だけにならないような環境

が大事やと思います。

 

暑い中に熱いものを感じた時

猛暑ではなく極暑、こんな暑い中でも練習やら試合をやっている子供達、大人から言わすとスーパーサイヤ人級の子供達である。観戦している方が、熱中症になってくるのに、先日もこの暑さの中、試合がありましたが子供達は必死になってやっている。

相手チームの子供と話をしました。

青コ 「暑いのに、ようがんばったな!」

子  「楽しいから、別に気にならんよ!」

凄い!の一言である。そういえば自分も子供の頃、勉強もせんと暑い中駆けずり回って遊んでいた事を思い出す。楽しい事、面白い事全部、自分と友達で見つけて遊んでいた。親や周りから何言われてもやめなかった。自分にとって熱中できる事は、暑くても寒くても関係ない。

親は子供に対して、強制的にサッカーは楽しいものだと思わせてはいけないと思っている。サッカーを始めたきっかけはどうあれ、子供がサッカーは楽しいと思えるような環境作りが1番大事なんやといつも思ってます。でも、楽しい事ばかりではありません。当然幾つもの壁に当たってきます。その壁を乗り越える厳しさ、乗り越えた後の達成感も楽しいと感じてくれる環境作りも大事な事だと思います。

 

トラップって以外に難しい

試合後、保護者の方から言われる事。

「トラップが出来ないね」。わかってます。サッカーにおける三種の神器とも言える

「止める、運ぶ、蹴る」の止めるの事。

サッカーを始めて3ヶ月。自分に向かってくるボールをしっかり処理しろなんて言われても、子供達から言わせれば、鉄球が飛んで来るのと同じくらいに怖いもの。

たかが1試合、2試合見ただけで、出来てないなんて子供達に正面切って言えませんよ。怖いけどなんとかして止めようとしてる。今はそれで良いと思います。(時々、手で止めようとする子もいますが・・・) 

練習にも取り入れてますが、1番難しい練習かもしれません。トラップは ”  罠 ”って意味。トラップで相手に罠を仕掛ける、ボールに罠を仕掛ける。ただ単に止めるだけなら出来そうですが、そこから質を上げる事も取り入れる。トラップって本当に難しいと思うけど、子供達もこつこつとやってますので長い目で見てやってください。

 

指導の方向

指導者の指導方針、拘りは多種多様であり納得出来る事もあり、納得できない事もある。完全に戦術ありきの戦い方をしているチームは、一辺倒の試合運びなので読まれると完全に崩される場面が多い。試合をしてる子供達も困惑気味でやっている。それでも辛勝でやってのけても子供達の顔からは?マークが出ているのを見受けられる。今まで戦術に頼り切ってやって来たおかげで、個性を全く出せないでいる。ドリブルすれば怒られて即交代なんてのもザラだし、戦術通りにやらなければ罵声をあびせられるし・・・。もっと自由に個性を出してやらせてみた方が観戦してる側も楽しめると思います。

とあるJr・ユースチームの監督が話していた事を思い出した。「今年は兎に角、驚かされました。全員がドリブルやらフェイントやら足元の技術がでけへん子が多い。Jr世代でどんな練習してきたんか想像がつきます。おそらく在籍していたチーム方針がそんな感じでやってきたと思います。試合で勝つ事も大事かもしれへんけど、もっと大事な事教えんと・・・もうしゃーないから最初からみっちり足元の練習せんとあかんですわ」 その子供達はいったい今まで何を考え、教わってきたのかを想像するとかわいそうになって来ます。せやけどそれで納得してた子供達、親御さん達だから何も言えませんが、誰かしら気付いて環境を変えてくれればよかったのに。勝つ事で自信をつけさせることは出来るかもしれへんけど、負けても自信がつくこともあります。

Jr・サッカーに何を求めるのか

低学年の試合ではどうしても団子サッカーになってしまう。先日の試合で自チームの子で団子から離れてポツンと1人、ボールが来るのを待っている子S君がいた。しかし、一行にボールは来ないので結局、試合でボールを触る事はほぼ無かったし、青二才コーチである自分はその様な戦術みたいな事は一切教えていない。試合後そのS君に聞いてみた。

青コ 「なんでボール取りに行かんの?」

S君 「団子の中におっても意味ないやん、端っこでパスが来たのをドリブルすればええやん」

青コ 「けど1回でもボール触る事出来てないで。団子の中に入って相手からボール奪って

  ドリブルしてみ、失敗してもええから」

S君 「だって団子の中には入るな、外で待ってればいいってお父ちゃんが言うてたで」

青コ 「別に悪い考えではないけど、そんなんやったら試合でボール触られへんよ。

  最近相手のボールを奪うのが出来るようになってきたやんか。自信持ってやって

  みたらええんよ」

S君のお父さんごめんなさい、パスの練習は一ヶ月に1回やるかどうかです。今はまだまだ足元の練習ばかりです。ボールを奪いスペースを見つけてドリブルで仕掛ける事、スペースが無ければフェイントでスペースを作ったり、相手の背中を奪う事とトラップの練習ばかりです。高学年になると団子サッカーにはなりませんが、試合になると1人で局面を打開しなければならないシーンが増えてきます。その時にパスだけで勝負ができない子供にはさせたくありません。別にパスが悪いと言ってるわけではありません。(パスをするためのドリブル、ドリブルするためのパスの考えもありますので) 自分の子供が活躍して得点シーンも見たいと思いますが、戦術云々はまだ早いと思います。今はボールを奪う事と、もっともっとドリブルをさせてあげて下さい。

S君のお父さんに批判されそうですが、自分は親の顔色を伺いながら教える事は一切しません。どうしても勝ちを求めるのであれば他チームへの移籍を薦めます。その場しのぎのサッカーではなく将来の事を見据えてやっていきたいと思ってますので。