楽して楽しみを与えるのか?

自チームに在籍してた子供達で、4年生位まで目覚しい活躍をしていた時期があり招待試合でも大きな大会でも常に上位にいた。ところが、4年の夏を過ぎたら全く持って勝てない試合が続き、低迷のままJr・サッカーを終えてしまいました。指導者の方はしっかりと教える事が出来る方であり、自分の拘りをぶれる事がないまま続けて来られた方。ではなぜか?

学年単位で1人、まとめ役を親がやる決まり。その親こそが元凶の源であった。他チームからの練習試合の申し入れはその親に連絡が行くシステム。そこでその親はフィルターをかけ、強豪チームとは絶対にやらない、そこそこ勝てるチームとだけは試合を組んできた人である。そのおかげで、子供達はサッカーの本当の強さを知らないままやってきてしまった。まことに遺憾である。

強豪チームにその時は勝てなくても、良いプレーが出せなくても、日々の努力の積み重ねが結果として出た時、必ずや強豪チームにも勝てるだろうし、良いプレーも出せれるようになってくるはず。その時こそサッカーの本当の楽しみ、強さ、達成感を味わう事が出来ると思う。

子供達の本当の楽しみを奪ったらアカンよ。まさに苦あれば楽あり。1つ1つの壁を乗り越える時の楽しむ環境を作ってあげるのも親の役目と思うで。

目標とされる子

先日、高学年の練習を見ていた時上手な子がいた、A君である。そのA君の事は良く知っているが、今までそんなに目立つ子ではなかった。足は遅い方だし、技術もそんなに特化したモノを持っているわけでもなく、トレセンにも行ってない、試合になればベンチスタート、高学年の試合に助っ人として呼ばれる事はほとんどない。しかし、久しぶりに見たA君のプレースタイルが他の子を圧倒している。足の遅さはそのままだったが、遅い分相手よりも一歩も二歩早い動き出し、フェイントも幅、スピード、タイミングも絶妙、ボールを受ける場所、出す場所などを相手よりも2手先位を考えてやっているようだった。以前とは全く違う子に覚醒していた。

A君のお父さんと話をしてみました。A君が低学年の頃、他の子よりも技術が劣っていた事、スタメンには絶対入っていない事、助っ人に呼ばれない事など本人はあまり口に出して言わないが、いつも悔しい思いをしていた事、時には泣いて悔しがる時もあったそうです。悔しいなら沢山練習やるしかないことを親が言ってもさほどやらなかったそうですが、ある日A君が高学年の試合を見に行った時、とてつもない技術をもっていたB君を見て考え方を改めたそうです。そのB君もたいして足が速い方ではないが、サッカーとしてのスキルが他の子よりも数段上だったそうです。それから、A君はB君を目標にして、B君から技を教えてもらったり、自主練をやる時の練習方法とかを教えてもらったそうです。それからコツコツと努力を積み重ねてきた結果が今出ている。そのような環境を作ってあげたA君のご両親も立派である。

 

 

 

 

厳しい指導者

厳しい指導者ってどのような人達のことを言うのか?怒鳴る人なのか、説教ばかりで根性論だけの指導なのか。自分が見てきた数え切れないほどの指導者の中に、ひときわ目立つ指導者がいた。試合の最中、子供達に向かって怒鳴っていたが怒鳴っている質が違っていた。

子供達を信用して子供達自身で考えさせ、判断させて試合をさせていた。では、どの様な時に怒鳴っていたか。1人1人がやらなければならない時にさぼっていたり、挑戦しない失敗の時、人のせいにして自分の事を省みない子供には烈火のごとく怒鳴っていました。しかし、子供達は泣く事もすねる事もしないで、しっかりと聞き考えていた。子供達はその指導者を信用していたし、教えてもらってる事も自分達にとって最高であると考えてるに違いないと思った。

その指導者は、大人の力で押さえつけようともせず、恐怖で統括しようともせず、子供達の事、子供達の将来の事、サッカーの事をいつも考えている人だった。そして、些細な事でも絶対に褒めてくれる。指導方法もおもしろく、常に先見の目を持って指導してると聞いたことがある。一度その方と話をした事がある。・勝負は子供のものだからそこは拘らない・試合じゃないと教えられない事もある・試合中は練習でやってきた事が出来ているか、出来てなかったら練習にどの様に取り入れていくかを考えている等々。とにかく感じの良い方だった。自分もこの方に教えてもらっていたらなぁと思う。

親御さんたち、指導者がただ単に声を大きく上げている人ばかりじゃないですよ。本質を見るためにはまず大人目線から指導者を見たらアカンのよ。子供目線から見てどの様に指導者を見ているかを考えてやらな子供達の行き先があやふやになってしまう事もあるねんて。この方のように子供達が良い成長をしくれるような環境を作ってくれてる方もいるんやで。

 

練習中に・・・

子供達が練習中に「早よ、ゲームやろう」 「〇年生とゲームしたい」と言ってくるが、練習を始めて15分程度で言ってくる。今はまだ足元の練習をメインとしてやっているから、毎回同じ事の繰り返し。当然飽きて来るだろうから少しずつ形を変えてやらせている。でも根本は変わっていない。コーンドリブルもやらせているが、コーンドリブルはメリットもあればデメリットもある。やはり、対人を置いてやった方が良いと思っている。

反復練習をさせる事の意味合いは、頭で考えなくても身体が勝手に動くようになる事と、なんと言っても足元の技術を武器として沢山持ってもらいたい事。家でやるゲームもそうだけど、ラスボスを倒すには沢山の武器やアイテムを持ってた方が倒しやすいのと同じである。

そもそも子供達はゲームと言う言葉の意味を知らないのに言ってくる。ゲームとは競技の事も指す言葉である。競技って漢字は ” 技を競い合う ”って事。ゲームをやってるのを見てるとまだまだ技は出てこない状態。

子供達よ、ラスボスである青二才コーチを倒すに今は無理だけど、4~5年したら必ず倒せる日が来ます。それまで、必死こいて足元の技術を体得せなアカンよ。けど青二才コーチは今も継続中で20年以上サッカーやって来てるでな、そう簡単には負けへんよ。

ポジションの固定って大事なの?

今回のロシアW杯を見てて感じた事。FIFAランキング下位のチームが上位チームに負けてない事、準決勝で南米のチームがいない事等々。1番驚いたのは、ブラジル代表でした。

「超攻撃型こそが美学」とされていたブラジル代表でしたが、FW陣が自陣まで戻ってしっかりとディフェンスをしている。そこで奪ったボールをコンパクトに渡して攻撃開始。FWとDF間のエリアを狭くして相手を押さえ付けていたし、狭いエリア内でもボールは奪われる事なくパスを回し続けていた。やはり南米スタイルってすごいと思ってましたが、ベルギーのカウンターに負けてしまいました。ですが、ベルギーは決してカウンターだけのスタイルではなく、臨機応変に戦う事の出来るチームスタイルを持ち合わせているものだと思います。FWルカク選手もいつもはCFWですが、ブラジル戦ではRFWにいましたし、FWのフェライニ選手はボランチ辺りを任されてました。ポジションに拘ることなく、任されたポジションには全身全霊を持ってチームのために戦う。すばらしい事だと思います。

ではJrサッカーにポジションの固定は必要か?、個人的主観ですが全く持って必要無しと考えています。(それぞれチームのスタイルがあるので何とも言えませんが・・・) Jr・サッカー時代は多くのポジションをやらせてあげる事が子供達の経験値に繋がっていくと思ってます。

 

偽者コーチ現る

試合の最中にボス父兄が、「あの練習しないから、アカンやろ」 「〇〇の練習やらんから、負けるんやで」等々・・・。勝手に言ってろって思いながら聞いていた。ボス父兄は少々の経験値だけで子供達よりも、サッカーが上手いと勘違いしてる。そりゃ子供と比べれば歩幅が違うし、背の高さだって違うから出来て当たり前。そんなにやりたかったら、自分で練習させてやればと思っていたら、本当にやってた。最悪である。自チームの監督、コーチの考えている事とは真逆の教え方してる、まさに勝利至上主義の教え方。

試合を見てたら、すぐにわかった。ドリブルはしない、逃げパスだけ、点を取る時は縦ポンだけ、そんなんで良いの?今現在の状況だけで満足させて良いのですか?満足してるのはボス父兄と周りの親御さん達だけではないですか?子供達が将来困る事のないようなプレーヤーにするための現在の方が大事ではないでしょうか。 

    

子供を見る目を変える大事さ ②

数年前に高学年の試合を見に行った時の事。応援席側から、親が自分の子供に 

「何やってんだ!」 「お前が動かんから、やられてるやろ!」 叱責、罵倒、罵声、ダメ出し。

言われてた子は、案の定試合中に泣いてしまい試合どころではなくなってしまった。

そんなアホ親はそれでも飽き足らず、事もあろうに他の子供にまで言い出す始末。

結局2,3人の子供がそのアホ親の被害者になってた。この親、毎回そんな感じである。

近くで聞いてて良い気分ではない。だんだんと腹が立って来たので言ってしまいました。

その時、そのアホ親とアホ親の取り巻き連中もいました(ボス父兄含)。

が、そんな事関係ありません。青二才ですが一応コーチですので、子供を守ろうと思い言ってしまいました。

青コ 「子供が、あなた達のせいで動きが悪くなってます。考えて応援してやってください。」

親    「はぁ? じゃどうやって応援すればええんよ?」

青コ 「ダメ出しばかり言うとるんですよ、おたくらは。泣いてる子がおるんよ、もう少し

   違う言い方があるのと違いますか?」

ボス 「うちら子供はそんな簡単に凹むことないで、他が弱すぎるんや。」

空いた口が塞がりません。完全に勘違いしとる。あきれてそれ以上言うのをやめました。

試合後、子供達に応援席から何を言われているか聞いて見た。

「どの親が何を言ってるか全部知ってるよ。」 「正直、うんざりや」 

「この前、頭に来たからその親にうるさいって言ってやったで」

やっぱり子供は子供なりに一生懸命にやってます。失敗しても良い失敗やったら

しっかりと褒めてやらなアカンでしょ。全部が全部上手くいくわけないないやん、失敗を繰り返して上手になっていくんよ。厳しい目だけで見て、ダメ出しばかり言ってたら臆病風に吹かれて 何も出来なくなってしまいますよ。