Jr・サッカーに何を求めるのか

低学年の試合ではどうしても団子サッカーになってしまう。先日の試合で自チームの子で団子から離れてポツンと1人、ボールが来るのを待っている子S君がいた。しかし、一行にボールは来ないので結局、試合でボールを触る事はほぼ無かったし、青二才コーチである自分はその様な戦術みたいな事は一切教えていない。試合後そのS君に聞いてみた。

青コ 「なんでボール取りに行かんの?」

S君 「団子の中におっても意味ないやん、端っこでパスが来たのをドリブルすればええやん」

青コ 「けど1回でもボール触る事出来てないで。団子の中に入って相手からボール奪って

  ドリブルしてみ、失敗してもええから」

S君 「だって団子の中には入るな、外で待ってればいいってお父ちゃんが言うてたで」

青コ 「別に悪い考えではないけど、そんなんやったら試合でボール触られへんよ。

  最近相手のボールを奪うのが出来るようになってきたやんか。自信持ってやって

  みたらええんよ」

S君のお父さんごめんなさい、パスの練習は一ヶ月に1回やるかどうかです。今はまだまだ足元の練習ばかりです。ボールを奪いスペースを見つけてドリブルで仕掛ける事、スペースが無ければフェイントでスペースを作ったり、相手の背中を奪う事とトラップの練習ばかりです。高学年になると団子サッカーにはなりませんが、試合になると1人で局面を打開しなければならないシーンが増えてきます。その時にパスだけで勝負ができない子供にはさせたくありません。別にパスが悪いと言ってるわけではありません。(パスをするためのドリブル、ドリブルするためのパスの考えもありますので) 自分の子供が活躍して得点シーンも見たいと思いますが、戦術云々はまだ早いと思います。今はボールを奪う事と、もっともっとドリブルをさせてあげて下さい。

S君のお父さんに批判されそうですが、自分は親の顔色を伺いながら教える事は一切しません。どうしても勝ちを求めるのであれば他チームへの移籍を薦めます。その場しのぎのサッカーではなく将来の事を見据えてやっていきたいと思ってますので。